どうも、おばんです。QCたかです。
世間に、グラフは溢れています。
数字で見るより、グラフで見た方が、理解が早いですから。
それで重宝されているわけですね。
簡単に作れてしまうので、あなたの資料にひとグラフ添えてみませんか?
グラフの種類
品質管理手法の中に「QC7つ道具」というものがあります。
品質管理をするうえで、基本的なツールとして定義されており、グラフもひとつのツールとしてラインナップされています。
そのような基本的なツールとしてグラフがあるわけですが、なぜグラフが必要とされているかと言いますと「直観でデータが把握できるから」です。
数字がどう動いているのか、全体に対してどれぐらいの割合なのか、これらの情報は品質改善や経営判断で必要になってくるものです。
このような情報を含むグラフはEcxelで簡単に作れてしまうのでどんどん作っていくことをオススメします。
グラフには色々な種類がありますが、下記の4つが代表的であり、よく使用するものです。
- 折れ線グラフ
- 棒グラフ
- 円グラフ
- レーダーチャート
折れ線グラフ
折れ線グラフは、データを点(プロット)で示し、点と点を線で繋いだものです。
タテ軸にはデータを、ヨコ軸には時間などの変化する要素を割り当てます。
つまり、折れ線グラフは、時間とともに変化するデータの動きを示すのに適しています。
折れ線グラフ |
棒グラフ
棒グラフは、棒の長さをもって、データの大小を把握するためのグラフです。
タテ軸にはデータを、横軸にはデータを構成している項目を示します。
円グラフは、円の中をピザ状に区別し、各項目の割合を示すグラフです。
円の中全体で100%として、各項目の割合に合わせてカットします。
中心から各項目の数だけ放射状に配置し、各項目同士を直線で繋いだグラフです。
複数項目の変化を確認することに適しています。
グラフ graph
図による表現であり、通常、ある座標内で二つ以上の変数の間の関係を現したもの(Z8114)
ークォリティマネジメント用語辞典(2004年 吉澤正 日本規格協会)より引用
それでは、実際にかいて行きましょう。
折れ線グラフをかく
用意するチェックシートは「項目」と「結果」だけでできます。
データはタテに並べましょう。
「項目のNoセル」から「No10の乱数値セル」まで選択しましょう。
マウスで全体をドラッグしても構いませんが、「No欄セル」をマウスで選択し、
- 「Shiftキー+Ctrlキー」を押しながら、
- 「右→キー」を1回押す
- 「下↓キー」を1回押す
これで、全体が選択されましたので、このまま、
- 「Altキー」→
- 「Nキー」→
- 「Rキー」
と順番に押していくと、下記が表示されますので、「折れ線グラフ」を選択し「OK」を押しましょう。
そうすると、こんなグラフができます。
グラフをマウスで選択すると、右上に「+」が表示されます。
「+」を選択すると「グラフ要素」メニューが表示されます。
グラフを作るうえで「軸ラベル」「凡例」はなるべく表示するようにしましょう。
グラフ1つで、すべてを説明できるようにしておくことは、大切なことです。
また、グラフの線をマウスで選択し、右クリックを押すと、メニューが出てきます。
一番下の「データ系列の書式設定」をクリックしましょう。
するとExcelの右から、書式設定のメニューが出てきます。
このメニュー内でグラフの詳細を設定することができます。
例えば、点(プロット)を表示したり、線の色を変えたり、線を点線に変えたり。
とにかく色々できますので、触ってみてください。
このメニューは、グラフの触るところによって変わります。
グラフの四角枠を選択すれば「図形の書式設定」に、
タテ、ヨコ軸の数字を選択すれば「軸の書式設定」に。
これらを操作し、最終的にグラフは、こうなりました。
いかがでしょうか。
すっきりとした見やすいグラフだと思います。
グラフはこのように簡単に作れます。
書式設定などで、もっと情報を増やしたり、カラフルにしたり、ホントにいろいろなことができます。
ですが、最終的には余計なことはせず、シンプルなままがオススメです。
奇をてらって、良いことは一度もありませんでした。(業界にもよるでしょうが)
棒グラフをかく
次は棒グラフです。
「項目」とその項目に対する「結果」を準備します。
棒グラフは、各項目との比較ですから、同じ基準で準備することが大切です。
例えば、好きな鳥比較というテーマで棒グラフを作ろうとした場合、Aさんは野鳥の名前、Bさんは鶏料理となっては比較ができません。
データを取るときは、正確にはっきりと取れるように配慮しましょう。
今回準備したデータは、スポーツ大会の獲得した賞の人数比較です。
それでは、グラフを作りましょう。
「獲得セル」を選択して、
- 「Shiftキー」+「Ctrlキー」を押して
- 「右→キー」を押して
- 「下↓キー」を押す。
全体を選択したら、
- 「Altキー」→
- 「Nキー」→
- 「Rキー」
と順番に押したら、「集合縦棒」を選択し「OK」を押しましょう。
すると、グラフが表示されます。
このグラフにも「軸タイトル」などの編集を加えて、
あまり、操作はいりませんでしたね。
円グラフをかく
円グラフも棒グラフと差はありません。
収穫したりんごの色を個数別でまとめたものです。
1つのコンテンツに対して割合を示すもので、りんごの色とイチゴの色を比較してはいけません。
同じ系列のものでまとめましょう。
「色セル」を選択して、
- 「Shiftキー」+「Ctrlキー」を押して
- 「右→キー」を押して
- 「下↓キー」を押す。
全体を選択したら、
- 「Altキー」→
- 「Nキー」→
- 「Rキー」
と順番に押したら、「円」を選択し「OK」を押しましょう。
グラフが表示されますので、お好みで調整して、
完成です。
こちらも、ほとんど操作はいりません。
レーダーチャートをかく
最後は、レーダーチャートです。
正直あまり使ったことはないのですが、複数の項目の変化を同時に見たいときに使えるグラフです。
子供の頃、ドラゴンクエストⅢの攻略本でモンスターの強さを示すのに、このレーダーチャートが使用されていたので、印象深いです。
なので、今回準備したものは、「戦士」のLvが上がったことによる変化を表現してみました。
- 「Shiftキー」+「Ctrlキー」を押して
- 「右→キー」を押して
- 「下↓キー」を押す。
全体を選択したら、
- 「Altキー」→
- 「Nキー」→
- 「Rキー」
と順番に押したら・・・
残念ながら表示されませんでした。
それでは、左上の「すべてのグラフ」を選び、「レーダー」を選択、「OK」を押しましょう。
グラフが表示されたと思いますので、こちらも調整し、
完成です。
少し、手続きが異なりましたね。
お気づきかもしれませんが、グラフを作成する手続きで、レーダーチャート以外は、Excelがオススメするグラフ「おすすめグラフ」から選択をしていました。
レーダーチャートは、Excelがオススメしてくれませんでしたので「すべてのグラフ」からレーダーチャートを選択しました。
この「すべてのグラフ」には、複雑な折れ線グラフや円グラフ、株価に使用するようなグラフなど多種多様のラインナップがあります。
なので、最初からこの項目を選んでも良いのですが、グラフを表示するまでの手続きを統一したかったので、あえて「おすすめグラフ」を表示するコマンドを選びました。
色々なコマンドを覚えるのは、結構大変です。
ひとつ覚えれば、あとはその応用をするだけですから、「おすすめグラフ」を表示させるコマンドを覚え、そこから、別のグラフを検討するアプローチがよいと思います。
いろいろかこうぜ
いかがだったでしょうか。
グラフには、いろいろな種類があります。
それぞれ、目的に応じたグラフが用意されているわけです。
それを選択するのは、グラフをかくボクたちですから、用途をしっかり把握して、最適なグラフを選択していきましょう。
グラフは勝手にできてしまいます。
勝手にできてしまうからこそ、注意が必要です。
そのままの状態では未完成な場合が多いです。
「『軸ラベル』などの必要な項目は抜けていないか」とか「データの参照は間違えていないか」とか「データに間違いはないか」「桁数はそろっているか」など、配慮するところはいろいろあります。
その配慮に気付くには「多くのグラフを見て、かいて、間違えて」というアクションが必要です。
自身のスキルを上げていくしかありません。
グラフ初心者の方は、いろいろかいて、どんどん間違えて、成長していきましょう!
オススメ書籍
リンク
有名な書籍ですね。
これ1冊見ておけば大丈夫だと思います。
ですが、Excelは読んでわかった気になっていてはいけません。
本を片手に、PCを操作し、インターネットで検索して・・・。
この繰り返しが、圧倒的なスピードを生み出します。
最終的には、自分が使いやすい操作方法が一番早いのです。
そのテクニックを見つけて、レベルアップしていってくださいね。